日本大学理工学部電子工作工房は、8月5,6日に開催されたものづくりの祭典、「Maker Fair Tokyo2017 」に初めて出展してきました。
Maker Fair Tokyo2017の詳細は、こちらをご参照ください。
http://makezine.jp/event/mft2017/
日本大学理工学部電子工学科の電子工作を目的とした学科主催のプロジェクトチームです。「実験や授業では物足りない」「みんなでなにかを創り上げたい」といった思いを持った人々が集まり、グループで電子工作を行っています。面白ければ何を作っても良いというスタンスのもと、デバイス、ロボット、アプリケーション等を製作しています。また学内で、電子工作教室やCAD講座、基板加工講座なども開催しています。
電子工作工房では、部員が製作した作品を4点、出展しました。
ホワイトボードに貼りつき、自動で文字を消してくれるお掃除ロボット。
バンドパスフィルタを内蔵し、音の高さや大きさをLEDのバーで表現したおしゃれなスピーカーボックス。
磁石の性質を持つ液体をコントロールし、数字の形に変形させて時刻を表現する磁性流体時計。
表面実装部品を駆使して、厚さ4.7ミリの薄さを実現したオーディオアンプです。
本格的に始動してから、まだ1年半ほどのチームですが、当日は来場していただいた多くの電子工作のプロや仙人と話をし説明し、いろいろなアドバイスをいただきました。
チームとして本当に有意義な時間だったと思います。
Maker Fair Tokyo で出展した作品の詳細を下記に示します。
・ホワイトボードルンバ
全自走お掃除ロボットとして世界中で大ヒットしたロボット、「ルンバ」。センサーで部屋を認識して、自動で周回して、ごみを吸い取ります。そんな便利なロボットを同じようにホワイトボード上で動かせないかと思い、ホワイトボードルンバの製作に取り掛かりました。
・磁性流体時計
磁性流体をスライムのように動かし、時刻を表示するデジタル置時計を製作しています。表示板の裏側から磁石を適当な場所に置いたり引いたりすることで、磁性流体をコントロールします。磁石はサーボモータを使用して動かします。
・スペアナスピーカー
スペクトラムアナライザは、信号に含まれる”波長”と”波の強さ”を計測し表示する機械です。今回はオーディオを楽しむための付属品としての制作で、音に含まれる”周波数”と”音の大きさ”を表示します。電子工作工房にはオーディオ関係の作品も多くありますがオーディオ関係、特にアンプは広く雑音の多い展示場においてはどうしても見た目が目立たないものが多いというのが残念なところです。
・ミンティアアンプ
音質を上げるのに欠かせないオーディオアンプ。最近は、バッテリー式のコンパクトタイプで持ち運べるタイプのものが増えてきました。今回は、さらに小型化を極めたMINTIAアンプを紹介いたします。
厚さはわずか4.7mm。極薄のケースに、コネクタ、ボリューム、スイッチ、アンプ回路、バッテリーを納めました。
日本大学理工学部電子工学科PC工房電子工作部
代表 岡崎慎太郎